阪神タイガース 春季キャンプ 第2クール 赤星臨時コーチが走塁指導！続々とレジェンド級のOBがキャンプ訪問

阪神タイガース 岡田監督が2軍の森下翔太を視察

阪神タイガース の春季キャンプは第2クールに入った。5日に2軍の具志川を視察した岡田監督は、フリー打撃の森下翔太外野手に注目した。

森下の打撃については「悪くはない」と言葉は少ないが期待値の大きさを感じるコメントを残した。

「阪神２軍春季キャンプ」（５日、具志川）

　阪神のドラフト１位・森下翔太外野手（２２）＝中大＝は午後のフリー打撃で、視察に訪れた岡田彰布監督（６５）、和田豊２軍監督（６０）が見守る中、７８スイングで１５本の柵越えを放った。

デイリー

阪神・岡田監督　ドラ１森下の打撃に「おーん、悪くはないわね」と上々の評価　故障で出遅れも「十分取り返せる」

阪神タイガース 臨時コーチに 赤星憲広さんが登場

阪神タイガース 2003年・2005年優勝時のスプリンターが宜野座に現れた。

臨時コーチという名目だが、グラウンドに立てば現役時代の感覚で体が騒ぐ。

通算381個の盗塁数は本物だ。

阪神には近本光司選手をはじめとして、中野拓夢選手、島田海吏選手、植田海選手、熊谷敬宥選手ら機動力を存分に使える選手が数多くいる。

2022年のチーム盗塁数は110個とセリーグで断トツの数字であり、2番目に多いヤクルトの69個を大きく引き離している。

前任監督の矢野氏がチームに残した阪神の大きな財産だ。

それに岡田監督がスパイスを加える。

「今のチームにグリーンライトはおらんよ、そんなん出してたんは赤星だけよ」

グリーンライト、つまり出塁した選手に対して、ベンチは「ノーサイン」でいつでも走ってよいという意味だ。

しかし、今の阪神には岡田監督の目からは「グリーンライト」の選手はいないという。

赤星さんに比べると物足りないのは確かやなぁ！

赤星氏は言う。

「帰塁するときに手から戻ってはケガのもとになるから、足から帰塁するように」

最近のトレンドで一塁への牽制時の帰塁が手の選手が増えた。

もちろん、阪神は盗塁数が多いために相手からもらう牽制の数も多いし、当然のことながらリードの幅も多くなるので、牽制は増える。

そんな中で赤星氏が提言したのが「手からの帰塁」だ。

赤星氏が臨時コーチに来て期待されることは、単なるチーム盗塁数の大幅アップだけではない。

一塁への帰塁に第二リードの取り方、実際にバットでボールを打ってからの一塁到達タイムの把握、一塁走者が右前打で3塁を陥れるための走塁、それに打者走者が一塁を回って二塁を伺う積極走塁の姿勢など、「総合的な走塁のレベルアップ」に他ならない。

赤星氏が最も嫌だった落合中日の走塁意識の高さ

赤星氏が言うには、現役時代にもっとも警戒したのは、常に優勝を争ったライバルチームである中日ドラゴンズの走塁だ。

2004年から落合博満氏が監督に就任し、新戦力の補強を一切せず「現有戦力の10％の底上げで優勝できる」と会見で公言。

そして、その公言を2004年のシーズンで実現してしまう。

日本シリーズでは西武ライオンズに3勝4敗と敗れ、日本一にはなれなかったが、当時のドラゴンズ打線は1番に荒木雅博、2番に井端弘和がいて、それぞれ39盗塁、21盗塁記録しているが、4番に福留孝介選手がいて、打線全体を見渡しても、走塁意識の高いスタメン選手が多い印象であった。

2004年中日主要オーダー

1番　二　荒木雅博

2番　遊　井端弘和

3番　三　立浪和義

4番　右　福留孝介

5番　中　アレックス

6番　左　井上一樹

7番　一　渡邉博幸

8番　捕　谷繁元信

9番　投　川上憲伸

控　英智、森野将彦、大西崇之

「中日の選手らは8番のキャッチャーの谷繁さんを除いて、常にヒットで出塁しても一塁を大きく回って、少しでも外野手がもたついたり、返球ミスがあれば次の塁を狙うぞっていう姿勢というか、走塁のチャージがすごかった」と語っている。

赤星氏のアドバイスに熱心に耳を傾ける阪神ナイン。その指導は5時間半にも及んだ。

虎のレジェンドからの金言は、必ずや今シーズンの大事な場面で活かされてくるはずだ。

まとめ

臨時コーチに赤星憲広氏を招いた阪神タイガースの春季キャンプ。

その目的は盗塁数の増加というよりは「走塁への意識」の改革と言ってもいいだろう。

岡田監督の目には近本光司選手や中野拓夢選手らには、まだまだレベルの高いところでプレーしてほしいと望んでいるように見える。

盗塁王のタイトルは取ったものの、その数は20-30前後では、少なく感じるのも事実だ。

2023年阪神打線の核となるのは4番の大山悠輔選手に5番を打つ予定の佐藤輝明選手であることには間違いない。

しかし、攻撃は「打線」という全体の流れもある。

今年の阪神打線は長打に加え、盗塁、そして走塁意識の改革で、大幅な得点力アップを狙う。

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